―技術力の高い金型屋を探して入社
中途転職で、就活していたときに、一番最初に電話かけてくれたのが社長で「すぐに面接できますか?」って話でした。話を聞いているうちに、社長の技術力の高さというか、開発技術のうまさというか、そういうのをちょっと見て「あ、すごいな。」と思いました。今までの会社は、そんなに社長とかそういう人が技術力高いっていうところはなかったです。小人数だからそうなのかもしれないけど、自分が吸収できる、教えてもらうことがいっぱいありそうな感じがちょっと良かったなと思いました。
やっぱりいろいろ金型屋さんとかまわっていたんで、何が良いっていうか、そういう決まったものはなくて、なんでもやっぱり金型技術とかはどこでも大変というか難しいので、何やってもいいけども、自分にないスキルがある会社っていうのが良いかなと選びました。
―趣味のプラモデルからプラスチック製品に興味があった
もともと、本当にもう高校卒業したときからずっと金型というか、鉄関係というよりも金型がやってみたかったっていうのはあります。趣味でプラモデルとか作っていて、そのもとはやっぱりプラスティック製品はみんな金型ですから、金型ってどういうものなんだろう? というとっかかりで、そっちを選んで、ずっともう金型関係の仕事をやりましたね。
前職までは、待遇悪いというよりも、ちょっとやっぱり金型屋さんは安定しないからつぶれたりとかもあったし、給料面でもちょっと仕事の内容がだいぶ収入見込めなくなって、減っちゃうような感じがあったときに辞めたりしていました。あとは、ちょっとあまり合ってなくて、人が育ってなくてっていうのもちょっと1~2回はありましたね。それで転職してました。最初長くて9年、あとは3~4年くらいしか続かなかった。9年・7年くらいより長いのかな?と思います。
―実際入社してみて
まだ辞める気にはなってないんで、大変いいんじゃないんですかね(笑)。他のところは、もうだいたい(倒産寸前とかいうのはしょうがないですけど)辞めたくなるというか、もうやりたくなくなった時には、もう3年目くらいで、もうすぐ「あ、これダメだな。あわないな」っていうのがでてきますよね。やっぱり最低3年は見ないと、ちょっと分からないなというようなとこもありますね。
―鉄の塊から金型の部品を設計図通りに作る
ひとえに金型の部品を作る仕事ですよね。「鉄の塊から金型の部品を設計図通りに作る」ひたすらその作業ですね。最終的に金型をくみ上げるのが目標だから、何にしても使うための部品を注文したりもあるし、加工するための機械の整備ももちろんあるんだろうけど、ひとえに金型をくみ上げるための部品を、製造・注文、そして金型を作る、設計通りに作り上げると、そういう仕事ですよね。
―現場の苦労や達成感は
まあ辛いのは納期に合わせて残業が増えたりとか、納期に合わせるために残業伴って仕事する時が、やっぱり体力的に疲れます。体力的にも精神的にも。人数少ないからそうなっちゃいますよね。
一応達成感はありますね。終るとホッとするのが達成感。(笑) 終ってホッとするのが達成感。達成感が癖になることはないですね。(笑)あとは、設計とかでもすごい複雑な形を作りあげるのを、どうやったらいいのかって考えながらやって、それちょっとうまくいったときには嬉しいかな。
とりあえずは、難しくても「出来ない」とあまり言わずにやってるんです。何とか形を、どうしたらできるかって考えてやってます。そういうことですね。
―技術力が上がったり、成長する実感できる
やらざるを得ない状況からですね。(笑) 「やらざるを得ないと」ってやってるくらいですね。人数少ないと、他にやる人いないと、技術力が上がったり、成長する実感っていうのはありますね。僕ここ入ったときも、一応マシニングとフライスとか研磨とかくらいしかできなかったんですけど、放電ワイヤーとか磨きも最近ちょこちょこ、前よりはよくできてるように感じはするんです。一応覚えられる機械とかそういうのが増えて、それなりにできるようになったから良かったかなって思います。
―金型職人を目指す求職者さんへ
悩むのは、働いて3年目からでいいと思うんですよ。とりあえず働いて、まあ大体そうですよね。合う合わないはその人それぞれですから「3年働いてから」悩むのがいいと思います。何にしても、どっちにしたって、最初は自分に合わないのはほとんどです。合う合わないはその場で分かるわけがないと思います。「3年は働かないと」まあ分からないです。それに当社も3年働いてもらって、何ができるかをわかってくるから、そのときにやれることをやってもらう。もしくは覚えてもらってできるようになってもらうということになります。