―金型製造職人には『モノづくりが好きな人』が向いている
「モノづくりが好きな人」ですかね。あと「自分の意見をはっきり言える人」がいいですね。学歴だとかそういうのはまるっきり関係ないから。こういうことが好きで、ちゃんと物事が言えて、理解してくれる方であればいいと思います。
経験があればいいんですがね。これは会ってみないとなんとも言えないですね。経験を持ってる場合には「何をやっていたのか」「何の経験しているのか」とか、旋盤なのか?マシニングなのか?また全体的に経験を積んでいるのか、によってもずいぶん変わってきちゃうんです。
未経験の場合はできれば若い人がいいです。年配の人でも、未経験で吸収が早ければ私はいいと思う。未経験の場合はこういう、金型に興味があったり、金属を削ることに関して、ものづくりとか、組み立てとか、好きな方のほうがいいです。仕事は沢山あります。
―AIには難しい『生涯の手に職』となる
今もAIになったり、人工知能、あれは自動化しても大丈夫な職種ですね。僕らがやっている設計、製造の全部は「一品料理」なんですよね。マニュアルがないところで、どうやってやってくかって言うのは自分で考えなきゃいけないから、AI化って言うのは無理だろうから、そういうふうには汲んでます。私は読んでます。AIにはならないだろうと思ってます。
またうちを退職しても、ほか行っても恥ずかしくないぐらいの、技術力のところが上がればなと思っています。及川産業さんで、居た人が来たら全然だめだと、それじゃしょうがないからね。とりあえず、世の中見て今やってることは、みんなよりちゃんと上なのか、下なのか、見ながら絶えずここでやっています。
―スタッフに対して心掛けていること
雇う場合には、その家族とか、そういうのも全部ありますからね。こういった考えもあ1つで「家族とか、その先はどうでもいい」という人もいます。ですので「ちゃんと働いてくれればいい」そういったこともあります。それは、臨機応変に、雇ったほうがいいと思います。その人その人によって、家族が居ないとか、両親が居ないとかあるんで、そこらへんは突っ込んだ話にはなんないと思います。
私はどこまで行っても従業員とは対等です。会社に居る限りは、対等な関係でいないといけないと思っています。言いたいことを言えるようにしておかないと、お互いに言えないとだめなんですよね。いい意見も悪い意見も、全部言っています。それで判断してかないといけないんだよ。絶対それは不可欠だと思います。
―興味あれば『遊びに来る感覚で工場見に』来てください
検討してるんでしたら、遊びに来る感覚で工場見に来たり、「どんなことやってんのかな」って言う感じで気楽に来てください。悩んでたらまず行動してもらって、うちで働くとか働かないとかじゃなくて、来てもらったほうがいいと思います。雰囲気とかっていうのも、言葉じゃ伝わらない部分があるんで。それも分かると思います。
今後は、工場見てもらうとわかるんだけど、非常に狭いから、機械がひしめき合ってる。いずれ、ここの2倍3倍のとこに工場、移転したりします。大きくしていくようなことを考えています。そうすると仕事もしやすくなるし、良いもの製作あげられますしね。
いろんな部品のね。今回の中国の問題もあったし、いつまでも海外に製造、委託してるわけもいかないんで、なるべく現地、もしくは日本国内で、制作していく方向ですよね。そのニーズに対応してくことをを目指してます。